2005.09.30

のったね

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「全部ポロにのるかしら?」
「のるさっ」

我が家から出た、たくさんの大きなゴミ。燃やせないもの、普通じゃ持っていってもらえないもの。戸吹の処理施設まで、粗大ゴミを運ぶ。ポロちゃんの後席をたたんで、何年もぼくたちの生活を支えてくれた道具、古くなって壊れちゃったのや、もうなんども繕って、ボロボロになっちゃったマットレスや、そんなものを積みこむ。数週間前までは、一度だって頭をよぎることがなかったけれど、また別の新しい街へ移ることになった。もう何度目の引っ越しなんだろう。

「全部、のったね」
「のった」

小さなポロに載らないほど大きなものを、ぼくたちは、持たないようにしようね。出来るだけ少ない持ち物で暮らす。たくさん所有しない方が歩きやすい。古代のヘブルびと。老人モーセに率いられれ、エジプトを出た。密と乳の流れるカナンの土地。ヤーウェなる神が約束された場所、契約の街を目指して。出エジプト、それは、突然のことだったから、彼らは着の身着のまま、最小限の持ち物で、住み慣れた場所を出るしかなかった。昼は雲の柱が彼らを導き、夜は炎の柱が、先頭を進んだ。旅の道中、神は、マナとうずらで彼らを養ってくださった。不思議な方法で、彼らに必要なものの一切を、神様は満たして下さった。ぼくたちも、同じ神様、聖書の神様を信じて生きてゆく。だから、小さくても、少なくてもだいじょうぶ。必要は、満たされる。

「なんだかここを出て行くの、ちょっと信じられないね」
「そうだね、でも、どこへ行っても、ずっと一緒だ、何も変わらない」
「うんっ」

今日も静かな一日だった。いつもと変わらないけれど、すばらしい恵みに満ちあふれた一日だった。明日も、こうやって歩いていこう。ポロの助手席で、しずかに微笑んでいる妻が愛おしい。ポロも一緒に、歩いていこう。

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2005.09.29

わたしは、かわく

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「喉がかわいた〜」と言うので、すぐ近くにあったベンディングマシーンの横、ポロを止める。「ネクターが飲みた〜い」ノド渇いてるときに、とても甘いの飲んじゃ、またすぐに渇いちゃうよ。お茶にしたほうが良いね、お茶にする?「は〜い」

人は渇く。渇くと飲む。しかし、飲んでも癒されない渇き、と言うものがある。飲んで、飲んで、飲まれて、飲んで、飲んで、飲み疲れて眠るまで、飲んで。でも醒めたら、また渇いている。「渇き」強い喪失感に似ていて、ひどくやっかいなもの。どうすれば、この渇きがやむのだろう。一日分の水がようやく入るだけのヒョウタンを腰から下げて、旅に出る。色んな人に出会って、泉の場所を聞く。心の渇きを癒すという泉。値なしに、いのちの水が飲めると言う。


さて、イエスの十字架のそばには、イエスの母と、母の姉妹と、クロパの妻マリヤと、マグダラのマリヤとが、たたずんでいた。イエスは、その母と愛弟子とがそばに立っているのをごらんになって、母にいわれた。「婦人よ、ごらんなさい。これはあなたの子です」。それからこの弟子に言われた。「ごらんなさい、これはあなたの母です」。そのとき以来、この弟子はイエスの母を自分の家に引きとった。

そののち、イエスは今や万事が終わったことを知って、「わたしは、かわく」と言われた。それは、聖書が全うされるためであった。そこに、酢いぶどう酒がいっぱいに入れてある器がおいてあったので、人々は、このぶどう酒を含ませた海綿をヒソプの茎に結びつけて、イエスの口もとにさし出した。すると、イエスはそのぶどう酒を受けて、「すべてが終わった」と言われ、首をたれて息をひきとられた。

【ヨハネによる福音書19章25〜30節】

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2005.09.28

くっすん… タイム・イズ・フルフィルド

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大好きなワーゲン。ゴルフカブ。良いなあ。素敵だなあ。いつか乗れたらなあ。ゴルフかあ。良いなあ。なんていう毎日は、もう終わりだ。タイム・イズ・フルフィルド。悔い改めて、福音を信ぜよ。

「え〜ん、そんな言い方しないで、アタシたち、どうしてもダメなの?くっすん…」

「ダメったら、駄目。ぼくには、決まった人があるからね。」

「あなたのものになれるんだったら、何だってする、あなたの言うこと、どんなことでも聞く、アタシ、あたな好みになる、嫌いなところがあったらぜんぶ直す、ダメなところ言って、だから、お願いだから、だから、も一回、ちゃんと考えてほしいの、くっすん…」

「あ、そう?う〜ん、でも、やっぱり、ダメだな。」

「なんで?なんで?な〜んで?くっすん…」

「別に君がどうこうぢゃなくさ、もう決めちゃったし、気持ち変えたくないんだよね。」

「絶対に…、ムリ?くっすん…」

「ムリ」

「わかった、じゃあ、ポロと、幸せになってね、でも、何かあったときは、アタシのこと、思い出てほしい、じゃあ、行くね、ホントに行ってもいいの?後悔しないの?ねえ、ホントに?マジで?くっすん…」

「マジで」

「わかった、行くね…、ぐっすん…」

「元気で」

「バカ…、ぐっしゅん…」


俺だって泣きたい。でも、ダメったら、駄目。どんなに素敵でも、チャーミングでも、知らない、関係ない、決めたから、もう変えない。今日からは、ちょっぴりだって心を揺らさない。いつだって、一点買いだ。どんなバッターにでも、直球勝負、全力投球するのだ。比較なんてしない。お前だけだ。死ぬまでひとり。お前だけを愛する。誰から嫌われたって良い。笑われても、大丈夫。命をかけて、お前を大事にする。
 

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2005.09.24

おなりもん

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トーキョー・メトロに乗って、御成門へ行った。うわ、東京タワーが、めっちゃ近いやんか。おっきいから、なんかコワイ。大阪の通天閣は、違う意味でこわいけどな。ここらへんは、めっちゃビジネス街やねんなあ。そんでも、ちょっと裏の方へ入ったら、お寺さんやら、神社やら、古い日本が顔をのぞかせよる。寺町やな。芝公園とか言うのも、むかしは境内の一部やったらしいし。おもろいねんなあ、東京は。中心地へ入って行けばいくほど、江戸とか、明治とか、大正とか、昭和とか、この国の歴史をしのばせるもんが、ぎょうさんありよる。今度は、この辺、ポロで走ってみよ。嫁はんと、うちのお嬢らと一緒にな。そやけど、あいつら、東京タワーにのぼらせろ言うて、うるさいやろなあ。ワシ、高いとこ、ホンマ苦手なんや。

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2005.09.23

今日も静かな一日でした

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雨が降って、コッテリ汚れちゃった赤いポロ。休日、家族と出かけるときは、必ずキレイにしてやりたい。遊び疲れたぼくたちが、駐車場に戻って来る時、ピカピカのポロが待っていてくれると、嬉しい。本当に嬉しい。たまらなく嬉しい。赤いワーゲン、小さなワーゲン。ぼくたち家族の幸せの色、幸せのクルマ。いつまでも、こうして輝いていて欲しい。

神様、どうもありがとう。ぼくたちに、この小さなクルマを与えて下さって、どうもありがとう。柔らかい乗り心地は、まるで王様の乗り物のようです。ポロでお出かけして、楽しい時間を一緒に過ごして、ずっと仲良く暮らせるように、と与えて下さいました。今日も静かな一日でした。ありがたくて、感謝で、嬉しくて、胸がいっぱいになっています。日曜日には、このクルマで神様の家に向かいます。その家の末席に、どうか、ぼくたちを加えて下さい。赤いポロで行きますから、どうか守ってくださいますように。

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2005.09.22

小さく賢く暮らしたい

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ヴィッツdeファミリー。日頃は奥様が、子どもたちの送り迎えや、スーパーへの買い物なんかに使う。小さくて、取り回しやすくって、燃費も良いし、やっぱりトヨタは安心なのよね。で、週末は、パパが運転して、レジャーに出かけます。お父さんらしき男性がステアリングを握る紺色のヴィッツ。バックミラーの左右で揺れていて、パパにはちょっぴりカワユいに過ぎる、赤と緑の小さなクマちゃんが、オーナーさんのそんな毎日を感じさせる。我が家のポロ・ライフ。コンセプトはとても近い。国産スモールカーの中では、ヴィッツが一番気になっちゃう。ヴィッツに男性ドライバーの場合、信号待ちでヴィッツをジロジロ見るぼくを、彼もまたぼく(ポロ)を見ていることが多い。ヴィッツオーナー氏にとって、ライバル的存在のクルマは、きっと、ポロなのかも知れない。

ヴィッツ。ぼく好みの選択。小さく賢く暮らしたい。小さなボディ、小さなエンジン、家族四人でも乗れるんだよ。もしも。高速道路を速いスピードで走っても、ワーゲンみたく驚くべき安定性能が与えられているとしたら。ヴィッツ、良いなあと思う。

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棒グラフ

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定率減税が全廃の方向。家計を直撃。怖いことだなあ。人気のある総理大臣だけど、有権者は、投票するだけじゃなく、きちんと見張り人にもならなくっちゃダメだ。と言うことで、国家財政はひとまず彼に任せることになったから、ここで、我が家もファミリー・バジェットのリストラをすることに。自宅でエクセルを使うのなんて、絶対に嫌だったのだけど、ま、しようがなく。妻がノートに付けてくれている家計簿を、ザックリ、グラフ化してみる。すると、とても恐ろしいことが。なんとポロに使っているお金が、ひときわ高い棒線となってそびえているではないのか。なんとか誤魔化せないか、チラッと、一瞬思ったが、妻にもしっかり見られてしまった。全てが明るみに出されるのを、とことん嫌がる官僚の気持ちがちょっとだけ分かった。

十年使っている冷蔵庫、日増しにうるさく唸るようになってきた。ヴ〜ン、ヴ〜ン、もう限界だよ、ヴ〜ン。うっそ?冷蔵庫って、二十年くらい使えるんじゃないのか!?電気屋さんで、新しいモデルを見てみると、年間消費電力が、三千円台とかのもある。すごい。ウチのは一万円弱なのに。新しいものを買った方が徳なのか。古くなっても、直したりして、とことんまで使い倒すのが良いのか。よく分かんないよ。日本の景気のためには、消費が必要だし、地球に優しくあるためには、もったいないことは出来ない。どうしたら良いの?

とか考えている時、プリンタが壊れてしまった。壊れたんじゃ仕方がないから、買い換える。家族では、妻が、一番プリンタを使うので、彼女の意見を全面的に取り入れ、彼女が満足するものを選んだ。他にも色々必要なものがあったので買った。すごくたくさんお金を使ってしまった感じがするが、過去の実績を、棒グラフで、客観的に見ると、このような出費は、長いスパンで見て、それほど大きなものではないのだ。それにしてもポロ。洗車とか、保険とか、ガス代とか、高速代とか、駐車場代とか、まだちょっとあるローンとか、タイヤとか、ショックとか、ケミカルとか、その他の色んなもの。燃費に、一喜一憂している場合じゃないなあ。クルマを所有すること自体が、やっぱり贅沢なことなのだ。

「でも、しようがないよね、我々の生活には、ポロは、どうしても必要だよ」とぼく。
「パパ、この荷物、全部ポロに乗らないんだけど、どうするの?」と妻。

ポロよ。お前のラゲッジがあと数センチ広かったら。役に立つクルマだ、という評価を得られたのにぃ〜。

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2005.09.21

紫外線カット

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最近の家庭用ルームライトには、虫が付きにくい加工が施されているらしい。ムシベールとか言う。単に、ウルトラバイオレット・レイ・カットなのであるが。夜、虫の目には、蛍光灯などがいだす紫外線が、ぼわ〜っと、青紫色に見えており、それに吸い寄せられるように、東から西から集まってくる。彼らの目には、その光線を感知するセンサーが備わっているからそうなる。生まれつきなのだ。

ぼくの前を走るビートル。ニュービートルだけど、もう「ニュー」な感じがしない。れっきとしたフォルクスワーゲン。堂々たるビートルなのだ。ぼくの目玉にも、きっとワーゲンを感知するセンサーがついている。いつそれができたのだろうか。隣に妻に言わせると、運転中いつもキョロキョロして、安全確認をしているのかと思ったら、ゴルフとか、ポロとかに見とれていて、ハラハラする時があるのだと。それは、確かに危ない。だけど。ワーゲンを見られないと、とてもつまらない。
 

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2005.09.20

ニュウ・ポロ

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「モンブランケーキをご用意して、ご来店をお待ち申し上げております」とのハガキを頂戴する。「お〜い、ポロのお店に行くから、早く部屋をかたずけてね」と言うと、わ〜い!と喜んで急いで用意をする。子どもたちは、ディーラーが大好きなのだった。なんでだろう。で、のこのことディーラーに行ってみた。

新しいポロちゃんのお尻をながめながらの、コーヒー&スイーツ。いつも、すいません、ありがとうございます。子どもたちも嬉しそうに、店内を歩き回ったり、レゴブロックを並べたり、クルマを触ったり、乗ってみたりして、遊んでいる。その姿を見ていると、次も必ず、ワーゲンを買おうと思っちゃう。結構、来客のある店内。トゥーランを見たり、ゴルフを見たり、ポロを見たり。それぞれの家族、それぞれの幸せの形にあった、ワーゲンを探している。素敵な光景。新しいポロに乗ってみたいなあ、でも、みなさん、忙しそうだなあ。ポロのそばで、モジモジしていると、営業さんが声をかけてくださる。

「サスケ様、ニューポロに、ご試乗なさいますか?」
「は、はい、お願いしますっ」

キタ━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━!!!!


インプレッション。ニュウ・ポロ。それは、ポロだった。カーステレオが、MDからCDになったり、ステアリングのデザインが若干変わっていたり、エアバッグが増えていたり、サイドミラーがちょっと大きくなっていたり、色々変わったところはあるのだろうけれど、中身は間違いなく、ポロだった。ウチのより、エンジンのゴロゴロする感じが少なく感じたくらいで、他は、ほとんど変わったように感じない。ルックスはプリティ系から、イケメン風になりましたが、乗り味は、ジェントル・ポロリンに間違いない。やっぱり良いクルマだ〜。

 

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2005.09.19

リトル・スマート

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中央道インターチェンジからの渋滞が、16号バイパスの流れを鈍らせている。目的地のムラウチ家具まで、あと500メートルくらいなのに、先に進めない。もうちょっとなのに届かない。こういう状況に腹立たしさを覚えるのは、それは、ぼくが関西出身のイラチだからなのだろうか。なんだよお、進んでくれよお。

後席の娘たちは、外の世界がどうであってもおかまいなし、大きな声をあげて、サザウェさんを歌っている。楽しそうじゃんかいさ。ちくそう、ぼくも歌に加わるのだ。サザウェさんのあとは、恋のマイアヒ〜、飲ま、飲ま、イェイ!!のま、のま、のま、イェイ!!つぎ〜っ、何歌おうか〜?「ラピュタ〜!」などと騒いでいると、すぅ〜と動き出す隣の列。見ていると黄色いプジョットが走っている。ツルツル〜と、前に出たと思ったら、レーンチェンジをして、ぼくの3台ほど前に入り、あっと言う間に、駐車場に入って行った。やられた〜、遅れをとった。

黄色い106のドライバーは女性。若くはないけど、そつのない運転。隣には、旦那様だろう、素敵です。ぼくたちが遅れて、臨時駐車場に入ると、狭くて細いスペースに、きちんと停められていたリトル・プジョー。小さくて、きびきびしてて、狭くていつも混んでる都会の道路でも輝いている。ポロもそんな風になりたいのだ。

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2005.09.18

ゼア・イズ・ノゥ・プレイス

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ランクル100を盗まれてしまったという知人。「注意してたんだけどな、盗られちまったよ」と苦笑い。あらまあ。

スポーツ・バス・フィッシング、日本のトップカテゴリーで戦い続けている彼。話を聞くと、なんとも凄まじいプロの世界。例えば、「場所が無い」と彼は言う。500人のアマチュアと一緒に湖に出ている場合、釣りをするポイントはいくらでも見つけられる、しかし、50人のプロと一緒の時は、どんなに広い湖であったとしても、釣りをする場所が無い。その日の天候、水温、湖の状態を見ながら、ブラックバスがどこに居るのかを考え、湖上を移動する。しかし、どこに行っても、魚の居ると思われる場所には、別のプロが陣取っているのだと言う。こうなると、ストレスをかけられた魚が、この次どう動くのか、という事を読み解く戦いになる。「トーナメント、ギリギリの戦いの世界で、最後にモノを言うこと、それは、自分の心の目で見たことを信じることだよ。」

テクニックの極められた世界で戦う男。一見、やさ男なのに、とても逞しい心を持っている。格好良すぎ。こんな人は、絶対、トゥアレグに乗って欲しい。もしぼくがミリオネラなれたなら、フォルクスワーゲン・トゥアレグと、渾身の拍手を、彼に贈りたい。ポロで後ろをついて行きます。

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2005.09.17

ギンギンに意識

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自分もオーナーのくせに、街では、フォルクスワーゲンを、ギンギンに意識している。ゴルフが停まっていると、嬉しくなって、かならず隣に貼りつく。ポロが走っていると、一緒について行きたくなる。突っ走るルポGTIを見かけると、もうちょっとゆっくり走ってくれたら、シャッターが押せたのに、と思う。昨夜はコンビニで、完璧に保たれた美しいゴルフ2を見つけて、お店で雑誌を見るふりをしながら、どの人がオーナーなんだろうと、ジロジロみてしまった。ポルシェに乗る人が、フェラーリを猛烈に意識する、ということなら分かるが、なんでこんなに他のワーゲンが気になってしようがないのか。

こたえ:サスケはアホアホだから

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2005.09.16

ランチのために

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ランチをするために、わざわざ渋谷まで出てきてくれた彼を、親友と呼ばなければ、何と言うのか。久しぶりに見る優しい笑顔。本当に素敵な男なのだ。また不思議な男でもある。女性だったらきっと、不思議ちゃん、とか、メルモちゃんとか、呼びたくなる。彼といると、テーブルの周りが、慈愛とか、励ましとか、慰めとか、そういう雰囲気に包まれる。驚くべきことなのだ。間違いなく天賦のもの。誰か他の者が獲得しようとしても、決して届かない。そういう不思議の世界に、彼はその軸足を置いている。

とは言うものの、彼と毎日顔を合わせていた頃は、その関係に葛藤することも無いではなかった。鉄は鉄によってとがれ、人は友によってとがれる。その後、平安なランチが待っている。手を振って帰る彼をみて、ポロで送って行ってあげられないのが切なかった。まだ、ぼくのポロに乗ってもらっていないなあ。


「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生まれて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない」メロスは腕に唸りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。「ありがとう、友よ」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。【走れメロス 太宰治】
 

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2005.09.15

マイ・フィーダー・ライク・ドライビング

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山本容子が好きなのだった。まだ彼女のことを知らなかった頃、学校で教えてもらったエッチングという版画にはまってしまったことがあるのだが、銅版画の、あの線のか弱さと美しさには、得も言われぬものがある。90年代の半ば、彼女の版画集が発売されていて、ぼくは書店に行くたび、彼女の描く漫画のような、モノクロ映画のような、また絵画のような世界を見ては、感動のため息をもらしていたのだった。当時のぼくは、ドプーであった。今で言うニートのようなもの。いつかこの画集を買おう、と決心して、その場を後にする。5000円以上もする画集を、簡単に買えるほどの経済力がなかったのである。

毎日のアルバイト、休憩時間になると、近くの書店へ出かけ、山本容子の画集を見る。欲しいなあ。ため息をつく。財布を見る。ため息をつく。ある日、いつものようにいつもの場所で、彼女の絵を味わおうとして、書棚に手を伸ばす。「あれ?画集がない!?」場所を移動したのか。よく見てみる。探してみる。やっぱり無い。店員さんに聞いてみる。「あ、さっき売れちゃいまして、在庫も無いんですぅ」そうですか…。ため息をつく。

今、わが家の本棚に並ぶ彼女の画集。時々、開いて味わってみる。かつて自分のものとすることが出来なかった喜びを味わっている。「ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き」を見ると、いつも旅に出かけたくなる。ポロに乗って、行きたくなる。デジカメも、DVカメラも置いて、妻や娘たちと一緒に、ポロの旅の漫画を、銅版画に描いてみたくなる。
 

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2005.09.14

阿呆のように

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家族と時間を過ごすこと。何かほんわかして、柔らかく、ほのぼのと、素敵な時間。そんな風に思っているなら、現実は、まったく違うので、注意しなくっちゃならない。ただ家に居る、と言うことと、家族と過ごす、ということは全く違うこと。誰かと時間を過ごす、と言うことは、何かを犠牲として支払うことでもある。その成長に関わらなくても、子どもは育つ。ヒトという種には、そういう力が元々備えられている。大きくなった子どもが家にいるからと言って、その親が子育てをしたのかどうか、それは分からない。自分が子どもから何かを教えられると感じるのなら、その人は子育てをしているのだろうし、また実際に自分も成長しているのだろうと思う。書くことは簡単である。語ることもたやすい。しかし、行うことは難しい。行いを続けることも難しい。ある選択をしたことで、その身に孤独をまねいても、行い続ける決意があるのか。自分に問うている。

妻を愛さない人を、ぼくは信じることが出来ない。子どもに関わらない人も、好きじゃない。神を愛すると言って、家族を愛さない人を、ぼくは認めることが出来ない。どんなに賢くても、立派な働きをしていても、認められない。書くことは簡単だ。語ることもやさしい。しかし行うことは難しい。行いを続けることは、さらに難しい。自分に問うている。

クルマを大事にしない人嫌いだ。評論家的に生きるのもやだ。バカ者と言われても、阿呆と言われても、愚かだと思われても良い。静かに愛したい。その軸がぶれることが、恐ろしい。一生涯、それで良い。ポロが良い。
  

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2005.09.13

スマート

porsche

とても敵わない。ものすごい集中力、情報収集の力、決断の早さ、合理的な考え方。タメなのに、こんなに違う。文句なしに有能な男、というのはいるものだ。飲む量も、食べる量もたくさん、釣りとゴルフが好き、ローマの歴史に超詳しく、色を強く好む。ま〜、敵わん。「こんなに働いても、六本木ヒルズに住めるわけじゃなし、ポルシェに乗れるわけでもない。将来考えちゃうよなあ。」とか言う。仕事が出来るということと、自己実現をするということは違うんだなあ。彼はどこかで満足するんだろうか。ぼくなんて、戦い終わって、家に着いたら、いつも幸せだけどなあ。

ん?紺のビートル・カブリオかな?ちょっと違う、やけにスマートだ。美しいクルマ。これをながめた後だと、ポロが、寸詰まりちゃんに見える。

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2005.09.12

フリー・トゥ・タシシ

ymini

選挙番組をうっかり見過ごしてしまい、眠た〜くダルな月曜日。先週までの、懸案が小さな山のようになっているデスク。はぁ〜っ。まいったよ。今日一日、どう働くのかを決める前に席に着いた。その時点で、もう負けていたのだ。時間と共に、どんどん、もちこまれる問題、相談、命令。優先順位をつけずに、目の前のものからバリバリやっつける。あ〜、イカン、こっちにもっと大事なのがあったよ〜。と思ったら、呼ばれて、ミーティングへ連れて行かれる。そうだった〜、この会議のこと、完全に忘れてた。何を発言するんだったかな、と考えていると、不意に別の約束を思い出す。あっ!お客さんが来るはずだった。うへ〜っ、思いっきしダブルブッキング。つめたい視線を浴びながら、会議室を抜け、約束の人の元へ。とっても短く用件だけ伝えて、商談終了。スイマセン、電話で済んだようでしたね。わざわざお呼び立てして、ごめんなさ〜い。ホントはもっと話すことあるんだけど、会議にもどらなくっちゃなあ、どうしようか、いいや、会議はスッポンかませ。と思ったら、コンコン、部屋をノックする誰か。一瞬、背筋がヒヤッとする。アシスタントの女性が済まなさそうに、ぼくを連れ出す。「あの件、催促されてるんですけど…、先方もとてもお困りのようで…」あ〜、わ、忘れてたよ。すぐにやるから、ちょっと待ってもらってて。ゴメンね〜。もうボロボロ…。

落ち着いた頃、たまらずオフィスを抜け出す。ジョージアで一息つかせて。黄色いミニ。「……」これでどっかに逃げちまうか。いや、ダメダメ。逃げる時は、ポロだわ。

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2005.09.11

Bのファミリー

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ダイニングに、新しいテーブルが欲しいと思ってる。トゥモローランド・テラス@TDL。みんなでハンバーガーを食べた丸〜いテーブル。あの楽しい雰囲気と、みんなの笑顔が見える距離感が忘れられない。時々、家具屋さんをのぞいて、丸いテーブルを探す。あんなのがウチにあったら、ホントに素敵なのだ。

ポロの前、広い空間に憧れて、ミニバンを買った。3列目ではしゃぐ子どもたち。その笑顔を見て、買って良かったなあ、と思った。だけど、みんなとの距離が少しだけ広がってしまったようで、とても淋しかった。それで、なんだかんだと理由をつけて、また小さなワーゲンに戻った。

小さなクルマに乗る家族。セグメントBのファミリー。彼らを見ると、嬉しくて、ちょっとだけ哀しい。みんなで一緒にいられる時間は短いから、だから、狭いけど、もうちょっとだけ、辛抱しておくれ。
 
 

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2005.09.10

途中、ゴルフ

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仕事が忙しくって、肉体がだる〜く、心にも余裕がなくなっている感じで、あんまりお出かけしたいと思わない週末。そんなぼくの、力のない目を見て、気を遣ってくれているのか「ね〜、ね〜、どこかへ連れて行ってよ〜」とねだることのないみんな。どうも、ありがとう。でも今日は、見ておかないといけないものがあるから、ちょっとだけ、みんなで行きますか。

「一緒に行く?」
「うん、行く〜っ!」
「わ〜い、ポロで行くんでしょ〜っ?」
「そうだよ〜」
「わ〜い」

ポロちゃんも、みんなに愛されて幸せだなあ。途中、赤いゴルフ。素敵だなあ。ポロの中で、モナカ・アイス。うわ、いっぱいこぼしたな、お前たち!
 

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2005.09.09

ワーゲン赤い

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朝からぶっ通し、商社との交渉。アイム・タフ。みんなより一時間遅れてランチ。アジの塩焼き定食。なんか胃に残って、気持ち悪う。胃薬でも飲もうか、さてどうしようか。携帯がブルブル震える。妻からのメール。「今、本棚、整理してるの。奥にある本、ダンボールに移しても良い?」返信「ダメダメッ。帰ってからやるから、そのままにして置いてよね。」

帰宅後、疲れた体で、本棚に向かう。いっぱいあるなあ、さてどうしようか。目にとまったのを開いてみる。そこにあった一文を読んで、心の底から笑ってしまった。人の世は変わっているようで、実は変わっていないのだ。今起こっていることは、本質において、過去にも起こっていることで、新しいものは何もない。コヘレトの言葉の通りだと思った。

それはまだ人々が「愚」と云う徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。殿様や若旦那の長閑な顔が曇らぬように、御殿女中や花魁の笑いの種が尽きぬようにと、饒舌を売るお茶坊主だの幇間だのと云う職業が、立派に存在して行けた程、世間がのんびりして居た時分であった。【刺青・谷崎潤一郎】

赤いワーゲン。ゴルフだの、ポロだの、ビートルだの。形や大きさは変わっていても、ワーゲン赤いに変わりないじゃない。楽しいなあ。

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2005.09.08

ミドナイト・ワーゲン

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免許証をとったばかりの若い頃は、夕方から活動をし始め、深夜までどこかを走り続けた。落ち着きどころの定まらない魂は、彷徨するように決まっている。今、夜はあまり走らない。危ないし、妻に心配をかけたくないし。何かあってポロで行くときも、用がすめば、まっすぐに家を目指す。赤いワーゲンは、あかるくて温かい場所をめざす。

夜。黒いビートルが走っている。若いふたりを乗せて。ミッドナイト・ドライブ。良いね、良いね。愛し合って、おじさんみたく、幸せになってね。

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2005.09.07

心のあや

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野猿街道。ゴルフが走っている。ここをちょっと行くと、ワーゲンのディーラーがある。ゴルフGTIを横目に、お店の前を通り過ぎる。もうしばらく走ると、少し古いゴルフを扱うお店がある。それを横目に、また走りすぎる。「ゴルフかあ、良いなあ」ポロを愛しているけれど、時々、気持ちに浮かび上がる、前車ゴルフへの特別な想い。もう大丈夫だな、と思っていても、心のヒダに、澱のようなこだわりが残っている。

ポロを愛しているのも本当の気持ち。ゴルフを冷静に見られるようになった、というのも嘘じゃない。でも、まだ何か残しているものもある。人間の思いは、複雑でやわらかく、また極めがたい。笑っていても、憂いがあり、悲しんでいても、喜びがある。近くにいてくれる人の、心のあやを感じ取れる人間になりたいと思う。

さ、行こうか、ゴロー。

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2005.09.06

お前がいい

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「批判することって、本当に、簡単なんだよね」

「ホント、簡単だね」

「結果が分かってからなら、どんなことでも、自分に都合よく総括できるよ」

「総括できるね」

「物事の善し悪し、出来不出来を論じるなら、徹底的に自分を批判してからにして欲しいよ」

「して欲しい、して欲しい」

「まったく彼の話を聞いていると、やる気がなくなると言うかさあ、滅入って来ちゃうよ」

「来ちゃうね〜」

「な、新しいポロ出たね」

「出たね」

「前のポロの悪口だけは言って欲しくないと思うね」

「思うよ」

「あ、メール来た。それじゃ、またな」

「うん、また」


また会う約束などすることもなく
それじゃまたなと別れるときの
お前が良い

【小倉桂 ただお前がいい】
 

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2005.09.05

苦戦

polo_cute

独VW社1万人のリストラ。ホントなのかな。本来、リストラクチャリング=再構築、のはずだから、もっとポジティブな概念だと思うのだが、現状、「首切り」という意味合いで使われることのが多い。ダウン・サイジング=ファイアリング・ワーカーズ。それで、業績が上向き、株価も上がれば、CEOはボーナスを得る。気をよくした彼は、次々と良いアイディアが出るようになり、ますますチャーミングな小型ワーゲンが誕生する。ぼくたちは喜ぶが、1万人の労働者と、その家族の涙は、人目につかないところで流されている。

VW苦戦してるのかなあ。心配だなあ。丸目から変わっても、成功してほしいなあ。ポロ。

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2005.09.04

ロクエヌ銀

polo_polo

いくつもの打ち合わせが重なり、ゆっくり食事をする暇もない。簡単にパンで済ませよう。ポロを停める。

カスタードクリームをデニッシュ生地で包んである菓子パンが流行っているのだ。昔からある種類なのだが、最近、コンビニでも、街のパン屋さんでも、スーパーでも、よく見かけるようになった。これが、もう美味くて旨くて、辛抱たまらん。甘〜いのが好きなぼくは、引きよせられるように、それを選ぶ。クリームのなめらかで、とろけるような柔さ。こってりとしたバターの風味を放つデニッシュの甘さ。この甘美なペイストリーを、アゴ全体が受け止める。あぁ〜ん。口いっぱいに広がる幸せ。舌にあるすべての味覚細胞、咽頭、鼻腔、のどちんこなど、それに触れる全ての器官と、脳で味わう快感ホルモン。刹那の悦び。

甘いのを食べ終わったら、我に返る。胸をよぎるかすかな虚しさと後悔。なんだ?この気持ちは。この週末、猛烈に忙しかった。駐車場に戻ると、お、銀のロクエヌ。トゥードアー。小さなワーゲンで暮らす人がここにも。お友達になりたい。

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2005.09.03

ハンサム

c_xantia

フランス映画「太陽がいっぱい」かのアラン・ドロンと、もの哀しさをただよわせる主題曲の美しさで、多くの人の記憶にのこる名作である。ぼくは、この作品がたいへん好きで、何度もくり返し見ては、ルネ・クレマンの映像の世界にうっとりとし、ため息をつくのであった。ラストシーンは凄艶で残酷、見る者をしばらくの間、その場につめたく置き去りにする。10代の頃は、これになにか、息切れするような胸苦しさをを覚えたものだった。

この時代のアラン・ドロンの美貌はパーフェクト。これ以上のハンサム、知りません。あんまりイケメン過ぎてても、色んなことで具合の良くないこともあるだろう。そんな美男子がその素性をとうかいしようという時、きっとこんなクルマが良いんじゃないかな。シトロエン・エグザンティア。プジョーでもなく、ルノーでもなく、ドイツ車的でもなく、しかし極めて男前。

それでは、ポロはどうか。プチブルのセカンドカー、と言うのが当初のコンセプトかも知れませんなあ。我が家のように、小さく暮らす、というライフスタイルにも、ちょうど良い感じなのだ。

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2005.09.02

セプテンバア

september

セプテンバア。我が家にとって特別な月。神様のところから、娘が、ぼくたちのところへ送られて来た季節。

今日までスクスク育ってくれて、いつもパパの親父ギャクに笑いこけて、こんなに親孝行してくれて、ありがとう。おとうちゃんはなあ、嬉しいて、嬉しいて、ほんまになあ、お前のことが、大好っきゃねんで。一緒に居てくれるだけで、ちぎれるくらい、幸せなのだ。イチゴの季節じゃないので、お祝いのケーキはいつも、レーズンになっちゃう。それでも、文句一つ言わず、笑って、美味しいと言って、パパたちの下手くそなバターケーキを食べてくれて、本当に、ありがとう。タマゴっちくらいのプレゼントで、飛び跳ねて、喜んで、一日中歌ってくれて、ありがとう。そんな思いやりのあるところをママから受け継いでくれて、このことにも、パパは感激しています。ときどき、人の心が分かって、しょんぼりとかしているところを見ると、いじらしくて、泣けて来ちゃいます。生涯、誰にも傷つけられて欲しくないけど、そうもいかないから、そんな時があっても、ママにならって、賢く振る舞うんだよ。決してパパのようにはならないで。

出来るだけ、たくさんポロで走りたい。赤いポロのこと、その小さな胸に、焼き付けて欲しい。いつか妻とふたりになって、ドライブの途中、誰もいない後席を見るのが、今から怖い。
 

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2005.09.01

出発の朝

wagon_4th

いつかその日は来る。その日に備えて、今から準備しなくっちゃならない。お別れの日。またそれは、旅立ちの日でもあるのだろう。旅立ちの日に、ワゴンはとても、似合わしい。でも、そのワゴンでさえ、置いてゆかなければならない、出発の朝というものがある。ぼくも、ポロを置いて、踏み出さなくっちゃならない、その一歩。

 

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2005.08.31

ふわり

golf_life_2

毎日、つらいなあ。いったい、ぼくは、何のために働いているんだろうかね。会社の利益を最大化するために、あらゆることに注意を払って、確認して、チェックして、嫌がられるほどリマインドして、そして、ミスをすると、めちゃくちゃ言われて、心がへっこんで、時計を見れば、もう子どもたちが眠っている時間だったりして、泣きそうになる。

それでも、街でワーゲンを見ると、元気になる。長く愛されているゴルフを見ると、幸せな気持ちになる。好きなクルマはたくさんあるけれど、こんな風に、ぼくを元気づけてくれるのはワーゲンだけなのだ。どこにも飾り気がなく、道具として使いこまれており、汚れていたり、キズがあったりして、オーナーさんとの静かな生活を想像させてくれる。とても良い感じ。

新しいポロが出て、ちょっぴり淋しい。でも、ちょっと待って…。ぼくのポロも、古いワーゲンへの一歩を踏み出したということなのかもしれない。そうか、そうだよね。そう思って、なんだかふわりと軽くなる。この素敵なA2みたく、街にとけ込むまで、一緒に行こう。マイ・ポロちゃん。

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2005.08.30

ボーラ・ボーラ

borabora

実は、こっそり憧れている、60代という人生。本をたくさん読んで、映画をたくさん観て、街をいろいろ歩いて、成長した子どもたちとも大人の付き合いをし、人と交わり、神様に祈り、きっと充実した人生だろうと思う。今ももちろん大切で、たいへん幸せだと思う。けれど、60代に対する憧れは、日々大きくなる。人は老いる。これは避けられない。時間とともに、若さや、勢いや、力というものが、削がれるように体から落ちてゆく。しかしその日には、若い頃には決して身につけられない、徳、という素晴らしきものを獲得できるかも知れないと思うのだった。裸の歩き方が問われる日。きっと60代は、そんな人生じゃないのかな、と思う。

いつかはポロを卒業するときが来るだろう。その日には、セダンに乗りたい。ボーラは、この世で一番好きなセダンなのだ。ぼくの中にある、60代への憧れの想いと、ボーラへの気持ちは似ているような気がする。ぼくがいつか、本当の大人になれた時、こんなワーゲンが側にあれば良いなあ、と思う。
 
 

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2005.08.29

スメルズ・ライク…

lib_polo

「自分は貧乏性だから、休みの日でも、ゆっくり眠っていられないんだよなあ」と言った友人。朝早く起きて、釣りに出かけたり、映画を見に行ったり、食事に出かけたり、何とかと言うブランドのファミリーセールに出かけたり、気が付けば韓国に行ってたり、ハワイに居たり。とにかく忙しい男だ。寝ているのが惜しい。彼は常々そう言いながら、人生を惜しむようにして生きている。仕事も忙しく、朝早くから夜遅くまで。ヘビースモーカーであり、お酒もたっぷり。顔を背けたくなるほど臭い息を吐き出す。そんな生き方してちゃ、早死にしちゃうよ。と誰が言っても聞く耳をもたない。あそこが痛い、胸が苦しい、めまいがするなど言いながらも、「体のどこにも悪いところが無いなんて、恥ずかしいだろ」などとのたまう。これもひとつの生き方だろうか。でも、なんか急き立てられるような毎日は、疲れないかな。

寝不足が続いているせいか、体がだるい感じ。でも休日には、やりたいことがたくさんある。あれもこれも。昼食を終えたら、眠気におそわれる。目覚めて、ちょっとスッキリ出来たので、「ねえ、みんなで、図書館へ行こうか」と予定外の行動をとりたくなる。ポロで走ると、運転がギクシャクしてるじゃないか。あ〜、まだ疲れが残ってるなあ。家でじっとしてれば良かったかなあ。「ねえ、俺の息、におわないかな?」と隣の妻に問うてみる。「え?大丈夫だよ」「あ、そう…」

楽しい休日のためには、平日の働き方が大事だし、良い仕事をするためには、休日の過ごし方が肝心。これが、本当かどうか分からないが、結局は毎日が大切なんだろう。


「全日本人は力を失い、雑草だけが生育を許されたこの国土に、あるいは呆然とし、あるいは苦しみに呻吟している。」【高木彬光著 白昼の死角】

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