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2005.09.16

ランチのために

friend_comes

ランチをするために、わざわざ渋谷まで出てきてくれた彼を、親友と呼ばなければ、何と言うのか。久しぶりに見る優しい笑顔。本当に素敵な男なのだ。また不思議な男でもある。女性だったらきっと、不思議ちゃん、とか、メルモちゃんとか、呼びたくなる。彼といると、テーブルの周りが、慈愛とか、励ましとか、慰めとか、そういう雰囲気に包まれる。驚くべきことなのだ。間違いなく天賦のもの。誰か他の者が獲得しようとしても、決して届かない。そういう不思議の世界に、彼はその軸足を置いている。

とは言うものの、彼と毎日顔を合わせていた頃は、その関係に葛藤することも無いではなかった。鉄は鉄によってとがれ、人は友によってとがれる。その後、平安なランチが待っている。手を振って帰る彼をみて、ポロで送って行ってあげられないのが切なかった。まだ、ぼくのポロに乗ってもらっていないなあ。


「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生まれて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない」メロスは腕に唸りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。「ありがとう、友よ」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。【走れメロス 太宰治】
 

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